NAPIO先生 お久しぶりです - 勤務医 2008/10/02(Thu) 20:44:17 No.57
├ Re: NAPIO先生 お久しぶりです - NAPIO 2008/10/06(Mon) 08:33:26 No.58
└ 返事が遅くなりすみません。 - 勤務医 2008/10/09(Thu) 19:14:38 No.59
いつもお世話になります。
最近、勤務先を都合により変更したのですが、今の勤務先では患者をたくさん回していくことが主で一人あたりの根管治療を時間をとって行うことができません。
基本的に、抜髄は基本的に1回目で拡大終了、2回目で根充が原則です。
その考えは良いと思うのですが、開かない根管を今までのように何度もかけて開けていったりという処置が全くできず満足した治療ができません。
そこの院長先生は開かない根管を何度もかけて開けるより、15番のファイルを入れても開かない根管は無理に開けず、その上までを拡大して2回目に根充した方が予後がいいといいます。このような考えの歯医者さんも今の日本の保険診療の考え方からして多いのかもしれませんが、自分としては開かない根管、彎曲した根管は回数を何回かけてでも綺麗にした方が予後が良いと思います。そこに通われている患者さんは今まで2回で終了していた根治が新しい先生になったら何度もかかるときっと違和感を感じるかもしれません。
このような歯医者でうまくやっていく方法がありましたらご教授いただけませんでしょうか?こんにちは。
難しい問題ですね。
勤務している歯科でうまくやっていく方法は2つです。
1)院長をなんとか説得して方針を変えていただく。
2)勤務医さんが院長の方針に合わせるか、です。
院長が臨床に熱心な方なら1)でうまくいく可能性はあります。
Dr.L.Stephen Buchananは1 day courseでこう述べています。
「根管治療に於ける責任」
Santa Barabaにある私の研究指導室でのハンズオンコースに参加
した歯内療法医は、自己紹介をした後、参加の目的は歯内療法の
新技術に関する知識とスキルを得ることだと言った。
しかし、彼は現在の臨床的成功率に満足していた。6ヶ月後、
彼が電話で私に「コースで得た根管の拡大形成の基本的なコンセプトにより、
更に良い結果が得られるようになった」との報告があった。
彼は自分の成功率は素晴らしいと言ったことに対し、責任が持てるように
なったと言っていた。
但し、彼が担当したケースで回復に向かう前にどれぐらい外科的な根尖
切除術が必要となったかについては言及しなかった。
とはいえ、これまで彼が担当したケースの多くが途中までしか治療されていなかった。
彼は根管を根尖孔まで穿通できないことが多く、根管内で障害に出くわした時は、
即座に諦めるように教えられていた。
彼が概念的に、そして順序立って根尖孔まで治療できるようになってからは、
滅多なことで彼独自のやり方で外科処置を行うことは無くなった。
更に、彼は他の歯科医師がするような穿通や根尖孔の治療の際に起こる治療ミスを
避けられるようになった。やはり、患者さんのことを考えたら時間をかけてでも根尖孔まで綺麗に開けて納得した治療をしなければなりませんよね。
NAPIO先生の提案通り、「院長をなんとか説得して方針を変えていただく」というのをまず実行してみたいと思います。
ありがとうございます。
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